どうも、Sotetsuです。
2020年9月13日開催の、「第三種電気主任技術者」に合格しましたので、合格体験記と勉強法を共有いたします。
受験体験記と自己採点結果
第三種電気主任技術者試験は、計4科目を受験し、全ての科目に合格することで、合格となります。各科目の合格最低点は、60%(60点)が基本ですが、調整が入ることが殆どで、55点やそれ以下の事が多々あります。問題が特に難しい時は50点を下回る事も。
受験結果(自己採点)
受験結果です。以下は自己採点の結果です。合格点は年ごとに違いますが、60点を上回ることはないので、マークズレをしていなければ一発合格です!
理論 80/100
電力 80/100
機械 80/100
法規 94/100
各試験とも、自己採点しやすいようにこんな感じにGoogle Spreadsheetに記録しています笑
各科目の受験体験記
各科目を受験した際の感想を綴ります。
理論
半分以上、高校物理+大学教養物理でカバーできる印象でした。複素数や三相交流は初でしたが。トランジスタ、測定器関係は簡単な問題が解ける程度に勉強しましたが、電験二種では通用しないんだろうなぁ…。試験当日は、特に詰まる事なく快速解答。問題1, 3, 12のように高校物理みを帯びた出題も多く、電気の勉強を中心にしている人を刺しに来ているなぁ、という感想…。
電力
電験の中では比較的とっつきやすい部類?発電所や送配電など、こんな風になっていたのか…と読み進める事ができました。試験では結構細かい事がきかれるので、気を抜けないのですが…。2020年度の出題は計算よりは論説問題が多く、自信の無い選択肢が結構ありました。
機械
最も概念の理解が難しいです。電動機、変圧器、パワーエレクトロニクス、自動制御ととっつきづらい分野が多いですね。参考書を読んでいてもよくわからないので、無理やり問題を解く事で得点できる力だけ付けました。未だに曖昧な理解しか出来ておらず、電験二種ではボロが出そうです。2020年度の問題セットは、全体的に優しさを感じました。B問題は特に。
法規
暗記モノなので、暗記をすれば得点になるのですが・・・出題範囲が広い上に滅茶苦茶細かい事まで 聞かれるので、対策がしづらいです。しかも、何故か問題数が少なく1問6~7点(他の科目は1問5点)なので、1問の価値が高い。2019年度は特に荒れ狂っており、阿鼻叫喚だったようです。その点、2020年度は過去問とその展開で得点しやすい、良心的なセットだったと思います。ただ、B問題に計算が1セットしか無かったので、計算問題で得点するつもりだった人は辛かったかも…。一番不安な科目でしたが、拍子抜けでした。
勉強時間と勉強法
私の勉強法などを共有いたします。私は大学院で化学を専攻しており、無機化学・有機化学・分析化学を学習していました。また、大学受験でも物理、数学はかなり時間をかけて学習したため、ある程度の物理・数学のバックグラウンドがある状態で受験しております。
勉強期間・時間
勉強期間:2020/7/1~
勉強時間:計200時間程度
8/30のエネルギー管理士の試験対策と兼ねて行いました。高校物理、数学の延長である程度対応できたので、この位の期間・時間で済みました。大学受験、大学教養課程で勉強していなかったら何倍も必要であったと思われます…。暗記メインの資格試験と比べて格段に難しい。理系のバックグラウンドが無かったら、自分は絶対挫折しています笑8/30のエネルギー管理士が終わってからは、法規をメインに詰め込みました。
参考書・問題集
参考書としては、オーム社の完全マスターシリーズ、やさしく学ぶシリーズを使用しました。理論だけ完全マスターなのは、特に意味はないです笑 完全マスターシリーズ(特に電力、機械)は電験二種対策にも使えるとの事なので、二種の取得まで見据える方は、完全マスターシリーズを入手されると良いかもしれません。
参考書は、一回ざっと読んで頭に概念の箱を作り、問題を解きながら参照し、最後に通して読む、というような使い方をしました。他の資格試験もそうですが、骨組み、肉付け、仕上げの三段階に分けて使うと効果的です。
上記の参考書の他には、電気書院社の過去問題解説集を利用しました。解説や別解が丁寧なため、おすすめです。
エネルギー管理士との比較
エネルギー管理士の記事に記載しました。
まとめ
以上、第三種電気主任技術者試験の合格体験記および勉強法を共有させていただきました。
参考になりましたら幸いです。