化学屋の資格受験記録

理系(化学系)です。資格・検定の受験記録をしていきます。しばらくは国家資格メインでやります。

【一発合格】環境計量士(濃度関係)受験体験記

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受験票


環境計量士(濃度関係)

はじめに

どうもソテツです。今回は環境計量士(濃度関係)受験体験記を書いていきます。 プロフィールはこちら 取得資格リストはこちら。

2020年 一般計量士 一発取得

2021年 環境計量士(濃度関係) 一発取得

2022年 環境計量士(騒音・振動関係) 一発取得


概要

個人的難易度 ★☆☆☆☆(予備知識で対応可能)

勉強時間 10時間程度

勉強期間 2021/12月・3日程度

試験日 2021/12/12

受験回数 1回


スケジュール

申し込み 2021/8 上旬

受験票発送 2021/11 下旬

受験日 2021/12/12

結果発表 2022/2 中旬

合格証発送日 2022/3 中旬


対策方法

環化: 環境計量に関する基礎知識(化学)

 環化、環濃ともに以下の過去問集を使用した。直近7回分(~2019/12月回)までの過去問を分野別に並び替えて解説したもの。解説は簡素なので、初学者には向かないかもしれない(関連書籍と併せて使わないと点数に結びつかなさそう)。

 環化は全25問で、最初の5問が、公害防止管理者でいう公害総論・大気概論・水質概論の法令や有害物質などを答えさせるような問題で、残りの20問が一般的な化学の問題という構成のようだ。最初の5問については、公害総論、水質概論は受験経験があったので、なんとなくで解答することとした。真面目にやるなら、昔の参考書を引っ張り出してきて法令文を暗記しても良かったのだが、面倒だったのでサボり。後半20問も解いてみた感じ、90%くらい正解できそうだったので、過去問でざっと確認して終了。この科目、化学系(化学オタク)の自分にとっては難しくないのだが、公害ネタ以外はあまり頻出っぽい出題がないので、化学系のバックグラウンドが無いとかなりキツそう…

環濃:化学分析概論及び濃度の計量

 上記問題集で対策。75%程度取れそうなので終了。環化と違ってある程度パターンがあるので(不確かさの計算とか、ガスの補修方法とか、装置の原理・構成とか)、頻出かつ知らなかったものについて復習。

法規・管理

 2020年度一般計量士合格のため、免除。


受験当日

 東京大学 駒場キャンパスにて受験。 駒場東大前駅から徒歩30秒の立地(門から試験会場の建物までは少し歩くが)。

 環化(9:10~10:20)特にトラブルことなく順次解答。公害防止の細かい法令とか忘れた…適当に勘で回答。化学の専門知識も昔の貯金で特に問題なく回答。相変わらず広く浅く聞いてくるなぁという感想。リュードべリ定数の問題とか、アルカリ金属の標準電極電位とか、マニアックな問題も。見直し中に2箇所もマークミスがあるのを発見、危なかった。途中退出も可能だったが、冊子を置いて出る必要がある上に、12月の屋外で待つのも嫌なので時間終了まで居座り。

 環濃(10:50~12:00)こちらも特に問題なく回答。環化よりはわからない問題が多かった。過去問集をもう少し真面目に勉強すれば回答できたんだろうなぁという問題もいくつか(排ガス中のベンゼン分析方法とか)。合格点には達していそうなので、適当に時間をつぶす。


受験結果

 2022/2中旬予定。 自己採点で環化24/25、環濃20/25なので合格は確実だろう。 マークシートの回答を転記しているので間違いないはず。

 (2022/2/18追記)合格しました。


所感

  解いていて思ったのが、環化はかなり範囲が広く若干マニアックなことも聞かれるので、化学科でしっかり勉強した経験がないと対策が大変そうだということ。初学者であれば、最初の5問は落とさないようにし、ある程度パターンが決まっている濃度計算・錯体形成・pH計算を盤石にすることが第一歩になるのだろうか。確実に合格を狙うのなら、高校化学+大学学部程度の化学(無機・有機・分析)をやることになりそう。大学院入試レベルの問題集までやり込めば9割程度の正解率になると思われる(この試験合格のためだけにそこまでやるかは置いておいて…)。頻出問題が存在して対策のしやすい環濃で得点し、環化は分野をある程度絞って勉強するのが現実的な戦略か。逆に、院までガッツリ化学をやってきた人にはそこまでハードルは高くないので、報奨金が設定されていれば手を出してみたもいいかもしれない。

  2022年度は騒音振動関係を受験予定だが、環物は環化ほどキツくなさそう。