第2種電気主任技術者(電験二種) 一次試験
概要
個人的難易度 ★★★☆☆(2-3ヶ月程度、50-100時間程度の勉強が必要)
勉強時間 100時間程度
勉強期間 2021/6月~8月
試験日 2021/8/21
受験回数 1回
スケジュール
申し込み 2021/5
受験票発送 2021/8 上旬
受験日 2021/8/21
結果発表日 2021/10/22
背景
電験三種、エネ管を取得したので、上位資格も挑戦してみようと思い、挑戦。一次試験は電験三種+エネ管の予備知識で行けそうだったので、要は二次試験。
対策方法
理論
正直予備知識で行けそうではあったが、念の為真面目に対策。過渡現象は電験二種特有の出題だが、パターンをいくつか覚えれば逆にカモ。微分方程式にビビりすぎないことが重要か。二次試験の自動制御で使うラプラス変換を使っておしゃれ(?)に解くこともできるのかな。
対策は、15年間シリーズとこれだけ理論シリーズを使用。
2021年版 理論の15年間 (電験2種一次試験過去問マスタ) | 電気書院 |本 | 通販 | Amazon
これだけ理論 改訂2版 (電験2種これだけシリーズ) | 石橋千尋 |本 | 通販 | Amazon
これだけ理論をさらっと一周し、15年間シリーズで学習。平均得点は92%、得点レンジが82~100%取れていたので、結果論としては過去問対策はいらなかったようだ。三種よりも高校・大学物理の貯金が活きていた気がします。
電力
こちらに関しても、15年間シリーズを活用。どの試験にも言えるけど、多めの過去問を分野別に学習する手法はかなり効果が高い。
2021年版 電力の15年間 (電験2種一次試験過去問マスタ) | 電気書院 |本 | 通販 | Amazon
三種を8割取れるなら、二種一次は6割は固いとのウワサを真に受け、復習なしで過去問から挑戦。15年間の問題を集計した結果、平均得点は72%、得点レンジは56~93%で、各年度の合格基準点を加味しても不合格となるのは、15回中1回のみ。ほぼ合格を確信したため、暗記が必要そうな項目をまとめて終了。電力はマニアックな出題をされると怖いが、こればかりはしょうがない。
機械
引き続き15年間シリーズを使用。
2021年版 機械の15年間 (電験2種一次試験過去問マスタ) | 電気書院 |本 | 通販 | Amazon
こちらも、三種8割なら二種一次6割の噂を信じ、過去問から開始。平均得点率が77%、レンジが60~93%で、不合格回は0であったため、こちらも合格を確信。電力と同様、暗記が必要な項目をまとめて終了。三種の貯金に加え、エネ管(照明・電熱・電動力応用)や応用情報(情報)、化学屋としての知識(電気化学)も使えたので、電力よりも合格に近かった。そういう意味では、三種機械よりも楽だったかも。
法規
こちらも15年間シリーズ。
2021年版 法規の15年間 (電験2種一次試験過去問マスタ) | 電気書院 |本 | 通販 | Amazon
三種法規とは微妙に範囲が異なるため、どのくらい通用するかは不明だが…過去問が対策の基準となることは変わらないため、とりあえず過去問を解答して方針を決めることにした。平均得点は64%で、得点レンジは37~81%であった。不合格回が15回中4回あったので、一次の中では一番対策が必要な科目。というか、三種の(忘れかけの)貯金だけでも11/15は受かるのか…。相変わらずクソゲーのような細かい数値や用語の暗記が多いが、黒塗りドキュメントを作成して対策。法規は対策の終わりが見えづらいのが辛い。
受験当日
芝浦工業大学(豊洲)で受験。きれいなビルキャン。一次は余裕で受かるだろうと思い臨んだが、かばんに眠っていた試験用の腕時計が電池切れで沈黙しているのを発見…。理論・電力は時計無しで受験し、昼休みに急いで駅のスーパービバホームで購入。近くにコンビニしかない土地だったら危なかった。まぁ、時間管理が必要な理論科目が終わっている時点で、当日に買う意味はほぼないのだが、一応。
受験結果
自己採点で、理論78/90、電力57/90、機械76/90、法規65/90。電力の受験した感触が悪く、もしかしたら不合格もあるかも・・・と思ったが、ギリギリ合格。基準点でも電力だけ引き下げられて51点だったので、難しい回ではあったようだ。
10/22の合格発表でも問題なく合格。ちなみに、受験者マイページで二次試験の会場案内が来ていたため、結果が微妙にネタバレでした。
無事二次試験(11/14)に進むことができたが、仕事が多忙で、一次試験終了時点で自動制御くらいしか対策できていないというのが想定外。
所感
二種一次は、三種(+エネ管)がきちんと取れていればそんなに難しくない印象。電験二種の本番は二次試験なので、ガチ試験というよりは、足切りのような意味合いも強そう。出題方式も、小問が20問程度並ぶ三種と異なり、大問7問に対して小問5つがぶら下がる形で、トピックを知らないと大問丸々全滅のリスクはあるものの、細かく点を拾っていけるメリットはある。誘導に沿って解答していけば、小問間の矛盾で誤答が気付ける場合もあるし。個人的には、この出題方式の方が安定して取りやすいと感じた。
そして二次試験へ・・・