化学屋の資格受験記録

理系(化学系)です。資格・検定の受験記録をしていきます。しばらくは国家資格メインでやります。

電験二種の受験体験記: 1次・2次一発合格

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電験二種合格!

はじめに

どうもソテツです。この度無事、2021年度試験で1次・2次試験共に一発合格することができましたので、受験体験記を書いていきます。

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概要

個人的難易度 ★★★★☆ (3-6ヶ月程度、200-500時間程度の勉強が必要)

勉強時間 250-300時間程度

勉強期間 2021/6月、8~11月

試験日 2021/8/21(一次試験)、2021/11/14(二次試験)

受験回数 1回

前提知識 数学・物理(~大学教養課程)、化学(専門)、電験三種、エネ管


背景

 就職して数年経ち仕事自体は安定的に熟せるようになりました。しかしながら、直接的に仕事に関わる知識は身についているものの、それ以外の勉強は全く行っていなかったため、専門分野以外の知識習得に挑戦したいという気持ちが湧いてきました。

 というわけで、仕事は化学系で電気に関わりはないのですが、もともと電気系の分野は興味があったので電験取得をターゲットとして勉強を始めました。

 2020年度に電験三種およびエネルギー管理士を一発取得することに成功したため、この勢いで電験二種も取得したいと考え、勉強を継続することにしました。


対策方法

一次試験

 理論は電験2種これだけシリーズ電気書院「これだけ」シリーズを一周、また、4科目全てで電気書院「15年間シリーズ」を使用しました。

 理論・機械・電力は過去問解答時点で合格水準(7-8割程度の得点率)だったため、他に特別な対策はしませんでした。

 これら三科目については、幸いなことに電験三種・エネ管の貯金が活かせたので、あまり苦労しませんでした。特に理論については、大学までの物理・数学(電磁気学微分方程式等)の知識でほぼ無勉強でごり押しが可能でした。

 法規はやや不安であったため、過去問を解答するとともに電験三種で作成したような黒塗り暗記ノート(自問自答シート)を作成して対応しました。

 対策期間として6月~8月、トータル100時間程度の対策時間でした。詳細は下記記事に記載しました。

電験二種の受験体験記①一次試験 - 化学屋の資格受験記録

二次試験

 一次試験終了後のから対策開始しました(トータル150時間程度)。本当はもっと余裕を持って対策したかったのですが、この時期業務が多忙で結局一次試験終了後の対策となってしまいました。 

 というわけで、典型問題かつ計算問題を軸にせざるを得ない状況でした。電力・管理については計算問題で満点を取りに行き、論述で部分点をかき集める戦略、機械・制御についてはパワエレを捨て、回転機・変圧器・自動制御で満点を取りに行く戦略を取りました。

 参考書としては、計算・論述問題共に電験二種完全攻略を使用し、この中でも典型問題に注力しました。

 もともと記述式の試験自体に慣れているのもありますが、どの問題で点を取りに行くのか、得点源とする問題をどのくらい確実に解けるようになっているか…を意識しながら勉強を行ったのが合格の要因だと考えます。

 受験当日の記録の詳細は下記記事に示しました。

電験二種の受験体験記② 二次試験 - 化学屋の資格受験記録

 二次試験の具体的な対策方針・方法については下記に記載しました。ポイントは、分野厳選です。

電験二種・二次試験の対策方法 - 化学屋の資格受験記録


受験結果

一次試験:合格 (理論78/90、電力57/90、機械76/90、法規65/90)

二次試験:合格 (電力・管理 90/120程度、機械・制御 30/60程度)

となり、無事2021年度試験を通過することができました。


所感

 総合して電験三種の2倍、エネ管の3倍くらいは難しい印象でした。

 一次試験は電験三種を取得していればそこまで大変ではないですが、分量が多いので復習に時間がかかります。理論や法規については新規で覚えなければならない事項もそこそこあります。

 二次試験については、電験三種/電験二種1次試験を誘導・選択肢なしで解くような感覚です。

要求される定着度が違いますし、計算ミスに気づかずに大崩壊することもありえます。もう1回うけたら落としそうです。

 電験二種のように膨大な範囲から出題され、習熟度も要求される試験では、参考書で個々の対策を行うだけでなく、①何で得点しに行くか、②どうやって合格点を下回る確率を下げるか、という上位の視点を持つことで短期間での合格に近づけると考えます。

勝ち筋を作る = 確実に得点できる得意分野・得意出題パターンを複数作り、合格点を超える確率を高める。

負け筋を残さない = 過去問セットを見返し、不合格となるような出題パターン(=不得意分野が複数出題される状態)が存在すれば重点的に穴を埋める

 たとえば、二次試験の機械・制御で言えば以下のような内容です。

①出題頻度の高い誘導器or変圧器+自動制御(古典制御)で満点を狙いに行くように対策する

②自動制御で現代制御が出題された(解けない)場合に備え、変圧器や同期機の応用的な出題もある程度対策しておく

 上記のような考えを持つことで何を重点対策すべきか、逆に何は捨てるべきかが見えるため効率的に対策できます。

 受験される方のご参考となれば幸いです。

 (2022/8/24追記)2022年に電験一種挑戦・取得予定でしたが、モチベの低下により(笑)欠席しました。 

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受験の軌跡