化学屋の資格受験記録

理系(化学系)です。資格・検定の受験記録をしていきます。しばらくは国家資格メインでやります。

【合格】英検1級(一次)の受検体験記

はじめに

どうもソテツです。今回は2024/1/21に受検した英検1級(1次)についてです。

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概要

個人的難易度 ★★☆☆☆(1ヶ月、30-50時間程度の対策が必要)

勉強時間 30時間程度

勉強期間 2023/12~2024/1

試験日 2024/1/21

受験回数 3回


スケジュール

申し込み 2023/11

受験票発送 2024/1 上旬

受験日 2024/1/21

結果発表日 2024/2/5


背景

 高校生の頃に準1級に合格できる程度には、(年齢にしては)そこそこ英語が得意であったのですが、大学入学→1級受検→1次はなんとか突破→2次は多忙&無勉で撃沈→逃亡という転落者(?)となっておりました。この所仕事で英語を使う機会に無駄に増やされた恵まれたこともあり、スキルアップも兼ねて受検。

 背景知識としては、学生時代は英語論文を読んだり留学生と議論をしたりとそれなりに英語を使う環境にあったため、平均的な製造業技術職よりはかなり高度な技能を有していると思っていますが、当然英語圏ネイティブスピーカーには全くかないません(10歳以下なら?)。

 1次は昔合格しておりますので勉強時間は最低限です。

二次も合格し、英検1級合格となりました。→ 受検体験記  


対策方法

 リーディング(語彙)

 旺文社シリーズで揃えました。 パス単1級英検分野別ターゲット英検1級単語・熟語問題です。

 パス単1級は一周したところ、単語約700語・熟語約250語が未知であったので、これらについてGoogle Spreadsheetに転記→ChatGPTでShort Definition, Sentenceを生成させて自分用単語帳としました。

 ほぼ覚えきった所で分野別ターゲットをやりました。この問題集では正解率8割程度ですが、分からない単語がさらにボロボロ出てきて焦りました(最終的に400語程度)。

 が、この単語を覚えずに過去問3回を解いてみると、得点としては21-23/25の結果でした。したがって、時間的なこともあり、単熟語対策は十分として終了しました。

 さらに高得点を安定させたい人は分野別の方も完璧にすると良さそうです。

ちなみに、こちらのサイトで私の語彙サイズを測定したところ、単語帳暗記前後で語彙サイズは1339615056に変化しました。

 測定にブレがあるのと、派生語のカウント方式の違い?で覚えた語彙以上に数値が増えています。

語彙対策前後

 英検1級の語彙目安である、10000~15000の上限に到達できていますが、こちらのブログによると、このレベルはネイティブスピーカーの14-15歳中央値らしく、成人レベルになるには、さらに+10000語を認識できる必要があるようです…

 

 リーディング(長文)

 長文読解は高度情報処理などで鍛えられているし(?)余裕だろう、ということで無対策にしました。

 いずれにせよ、1か月ではどうしようもないので。

 リスニング

 こちらも試験対策としては特に何も行いませんでした。

 普段からYoutubeでネイティブ向けの地理、経済、旅行などの動画を見ているので自然に対策になっていたようです。

 これらと比べると英検1級リスニングは「ゆっくり」「丁寧に」しゃべっているように聞こえます(と言っても微妙に設問は間違えますが笑)。

 作文

 旺文社の分野別ターゲット英作文問題 と ジャパンタイムズの英作文問題 完全制覇 を用いて対策を行いました。

 前者の特徴としては、本当に「模範解答」的な解答例が並び、これを短期間で目指すのは無理だ、と思ってしまうものが多いという印象でした。したがって、解答例のような文章を書けるようにするというよりは、単語、フレーズ、具体例を拾うという使い方をしました。別冊で時事ネタ・単語解説の冊子がついており、頻出の論点や単語を拾うのにとても役立ちました。

 一方、後者の完全制覇はもう少し平易で現実的な解答例が多く、まずはこちらの例のレベルで書くことを目指しました。本書の中盤は作文のアイデア(論点)・具体例集になっていて、当日の試験でBodyを瞬時に書くときに助けになりますし、二次試験対策にもなります。

 これらの対策書のすべての練習問題にてPros/Consをそれぞれ3点以上言えるようにした後、5題ほどフルで解いて試験本番に臨みました(そういえば過去問を解いていない…)。

 英検1級作文は1題のみが必答として出題されるので、問題文中の単語(表現)が理解できないと得点(合格)が不可能となります(2018-2 Humanities=人文科学とか)。そのような事がないよう、リーディングとはまた別にライティング用の単語(用語)集を作って覚えました。

 

受験当日

受験結果

結果発表は2/5なので、とりあえず自己採点のみ記載します。

CSEスコアはRで760程度、Lで715程度なので、Wが爆死していなければ合格と思われます。

 R: 39/41 (語彙23+長文16)

 L: 23/27

 W: ?/32

 問題文には「科学に頼るべきだ」のスタンスで解答。理由は下記の形。

 理由①:食料不足は人類の課題だが、生物学等を発展させて適切な農薬、遺伝子組み換え作物などを開発することで食料供給を安定させ、食料不足を解決できる。

 理由②:世界中で高齢化・労働力不足が課題になりつつあるが、ロボットやAI開発を強化して労働力不足を補う事で社会を円滑に回し続けることができる。

 理由③:気候変動はCO2が原因だが、再生可能エネルギー核融合発電技術を発展させてCO2排出を減らし、気候変動を抑えることができる。

 

(2024/2/6追記)

作文の復元解答を作成しました。うろ覚えですが、こんなレベル感で書いたと思います。

突っ込みどころは沢山あると思いますが、これでも31/32取れると思っていただければ。

 Although science is not omnipotent, it is able to provide numerous solutions to humankinds’ problems. For example, our problems, such as climate change, demographic collapse, and food shortages can be overcome by science. Therefore, we should rely on science to solve our problems.


 For the first reason, we are facing the problem of climate change. This is caused mainly by CO2 emissions, which induce global warming. To solve such problems, we can promote engineering to develop more efficient power plants, electronic devices, and systems to capture CO2 to prevent its concentration from further increase.


 Secondly, in the future, not only developed countries, but many developing countries are going to have aging population problems, which results in labor shortages. This problem can be solved by developing robots and AI to replace the lack of labor force.


 Lastly, the food shortage problem can also be solved by science. Food shortages are often caused by unstable crop yield. By promoting biology and chemistry, we can develop robust genetically engineered species or more effective herbicides and insecticides to stabilize food production.


 In conclusion, from the perspectives of the environment, aging society, and food production, I believe we should use science to solve the problems. Science is a versatile tool to help solve our issues.

 

(2024/2/5追記)

試験結果が発表されました。下記の通り合格となりました。

R 39/41 = 764/850
L 23/27 = 729/850
W 31/32 = 806/850


合計2299/2550 

Wが予想外に高かったです。31=8×3+7なので、内容・構成・語彙・文法のうち3項目は満点ということになります。

設問への回答と構成(5パラグラフ)は意識しましたが、文法・スペルミスや語彙やパラフレーズは意識しませんでした。謎です。

紙の試験結果が届きましたら結果追記します。

(2024/2/6追記)

英作文の詳細が開示されました。

内容7点、構成8点、語彙8点、文法8点でした。

内容が1点減ですが、サイエンスに頼る理由への結びつけが弱いとか、イントロ・結論の内容が薄いとかですかね...?フィードバックがないので謎です。

 

所感

 英語の試験は数年ぶりでしたが、基本的には問題なく解けたと思います。

一方、2次は苦手意識が強く対策まだまだが必要なので、あと40日気を引き締めて対策を続けていきます。

 

二次の受検体験記はこちら↓

www.sotetsu92101.com