化学屋の資格受験記録

理系(化学系)です。資格・検定の受験記録をしていきます。しばらくは国家資格メインでやります。

【一発合格】電工二種技能試験の対策方法・受験体験記

はじめに

どうもソテツです。

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概要

個人的難易度 ★★☆☆☆ 1-2ヶ月程度、20-50時間程度の勉強が必要)

勉強時間 30時間程度

勉強期間 2022/6-7月

試験日 2022/7/23

受験回数 1回


スケジュール

申し込み 2022/5

受験票発送 2022/7 上旬

受験日 2022/7/23

結果発表日 2022/8/18

結果通知所発送 2022/8/26


背景

DIYに役立つ場合があるとのことなので。電気系の資格を色々(エネ管・電験3電験2)取っていたので、実技的も少しやりたくて(?)。


対策方針・準備

筆記試験については、電験免状の力を使って免除しましたので、技能試験からの受験でした。

技能試験では、試験会場で配布される材料を用いて回路を作製します。作製する回路は、事前に公開される13種の候補問題からランダムで1題出題されます。したがって、すべての候補問題を時間内(40分)に作製できるように練習しておく必要があります。

技能試験では、工具は自前のものを会場に持ち込むので、工具を調達するのが必須です。というわけで、HOZAN様の工具セットを購入。

また、当日の出題回路を作製できるようにするためには、実際に材料を用いて練習しておく必要があります。私は2周分の材料を揃えることにしました。自前でケーブル・スイッチ・取付枠etcを揃えることもできるのですが、電材館様の材料セットを購入しました。

 

 

 
また、電工2種の作業は、ストリッパやナイフなどを用いるため、手に怪我を負いやすいです。
手に怪我をすると練習が辛くなりますし、本番で怪我をすると時間のロスにもなりますので、左手に耐切創手袋(こちらの商品)を常用して作業するようにしました。
これにより、練習・本番を通して怪我をなく進められました。
副次的効果として、手袋をしているので、ストリッパを使って被覆をむく作業時、左手の人差し指が痛くならないという効果も得られました(ストリップ時、工具に指を押し当てるので)。

作業風景

 

対策方法

対策の方針としては、13種の問題において複線図(実際の施工に使う回路図)をかけるようにする→複線図通りに施工できるように練習する、というスタンダードな?流れで行いました。
さて、対策開始時は、電験を取得しているものの、「複線図」というものがそもそも何かしらないような状態でした(筆記試験を受ければ勉強するようですが…)。
また、工具の扱い・器具やケーブルの種類なんかも全くわかりません。というわけで、HOZAN様のノーカット対策動画を拝見することで、複線図対策~施工対策について、具体的な手法を習得しました。
複線図に関しては、要するに電源⇔スイッチ・負荷をいい感じに回路にすればいいのね、という事で特に問題なく習得できました。
施工練習については、まず、難易度が低めとされるNo.6の施工を、フル版の動画で見ながら手を動かしながらやってみました。最初は複線図から完成まで60分以上かけて行いました。
工具の使い方や全体感を掴めたところで、No.2, 4, 5, 7, 8, 11, 12も練習しました。
特に、難易度が高いとされる4,8,11は2回練習して、ミスがないこと、また作業完了を30分以内でできることを確認しました。
一回も練習しない問題がいくつかありますが・・・あとはスイッチ施工等の単位作業だけやればいいでしょうということで、省略しました。
この試験、合格基準としては、出題されている回路を完成させることは当然なのですが、「欠陥」と呼ばれる一発アウト基準が多数あります。
芯線が○cmはみだしてはいけない、スイッチの取り付け順が…等。当日は欠陥数がゼロの作品を仕上げなければなりません。
したがって、スピードを求めるよりも欠陥を出さないよう、何回も欠陥基準を学習、施工練習しました。
最終的な確認事項として、下記の事項を問題なくできるようにしました。
・全ての候補問題(13種)の複線図を5分以内(できれば3分以内)に正確に書けること
・器具ごとのケーブルのカット寸法・ストリップ寸法を全て覚えること
・各器具の単位作業を素早く施工できること
・欠陥の種類を覚え、確認・訂正できるようにすること
 
 

受験当日

当日は東京・五反田TOCビルという、五反田駅から徒歩10分程度の会場でした。駅から会場の道中、工具箱を持っている人が多いルートを歩きました(笑)。

着席すると、しばらくしてから問題用紙・材料セットが配布されます。問題用紙を試験開始の合図まで開いてはいけないのは当然ですが、材料セットの箱も開いてはいけません

試験開始前に、問題用紙1ページ目の材料リストと、材料セットの中身の確認を行う時間が与えられますので、確認作業合図の後に、材料セットが不足なく揃っていることを確認します。候補問題によっては器具が特徴的なので、この段階でどの問題が出題されたかわかりそうです。

確認時間終了後、しばらくしてから試験開始が宣言され、試験が始まります。

私の会場で出題された問題はNo.1でした。全体の施工練習をしていない問題でしたが、複線図作成~施工まで特にトラブルなくクリア。10分程度余ったので何回も見直しを行い、欠陥がない事を確認しました。

試験終了後、着席している列ごとの退出となりました。作品は完成しているし、特に欠陥もないので多分合格しているだろうけど、見落としている欠陥があるかもしれないしなぁ。。。と思いながら帰宅。筆記試験と違って自己採点で合格を確信できないのが辛いところです。

受験結果

およそ1ヶ月後、8/18 12:00に電気技術者試験センターのウェブサイトで結果発表。最初の数分はデータベース更新のためか検索がかかりませんでしたが、無事合格を勝ち取ることができました。ちなみに、合否検索に必要な「受験番号」(マイページの会場確認画面で確認できます)と「固有番号」は異なるので要注意です。

結果画面



所感

技能試験の難易度はそこまで高くないものの、工具や材料の扱いに慣れる必要があるのと、一発アウトの「欠陥」基準の存在があるので、一発で合格するのは意外と難しいかもしれないと思いました。こまかい時短よりもゼロ欠陥、を心がければ合格確率は上がりそうという感想です。

 

結果通知書。これを使って免状申請を行う。