はじめに
どうもソテツです。
概要
個人的難易度 ★★☆☆☆ 1-2ヶ月程度、20-50時間程度の勉強が必要)
勉強時間 20時間程度
勉強期間 2023/8-9月
試験日 2023/10/1
受験回数 1回
スケジュール
申し込み 2023/7
受験票発送 2023/9/6
受験日 2023/10/1
公式解答発表日 2023/10/2 13:00頃
結果発表日 速報:2023/11/15、官報公示:2023/12/15
背景
公害防止管理者は、2019年に騒音・振動、2020年に水質1種、2022年に大気1種と取得してまいりました。最後の1区分ということで、本区分を取得することとしました。
筆者スペックとしては、旧帝大院卒(合成化学系)
かつ化学メーカー研究開発職ですので、公害防止管理者としての実務経験はないものの、化学の基礎知識は豊富な状態からスタートしています。
対策方法
参考書としては、新・公害防止の技術と法規 ダイオキシン類編(通称電話帳) 、公害防止管理者試験 ダイオキシン類 精選問題を使用しました。後者は絶版のようなので、現在は解説付きの問題集が必要な場合、こちらの公式問題集シリーズを購入するしかなさそうです。
本区分については、「電話帳」がなくてもダイオキシン類概論・特論共に過去問分析で対応可能と考えます。ただし、マニアックな知識が多いので、電話帳があった方が調べものは効率的だと思いました(ダイオキシン類の蒸気圧、発生施設の構造・プロセスなど)。
ダイオキシン概論・特論の具体的な対策方法ですが、いずれも過去問周回(17年分)→Google Spreadsheetに正誤・知識の記録を繰り返しました。
ダイオキシン概論
ダイオキシン概論は15問の出題で、水質概論・大気概論のように運要素が少ないので対策はしやすかった感想です。細かい数値の暗記が多いので自分で穴埋め問題を作って対処しました。
ポイントとしては、下記の通りです。
- 頻出の法文暗記
- 環境基準暗記(数値、単位)
- ダイオキシン類の発見、汚染の歴史(どこで、何が原因で汚染/健康被害があったか)
- 排出インベントリーの暗記(合計排出量(大気・水)、産業別の数値・順位、過去の排出量の推移など)
- ダイオキシン類対策特別法、特定工場における公害防止組織の整備に関する法律で規定されている特定施設・発生施設(前者はボイラーを除く、後者は廃棄物焼却炉を除く、など)
- ダイオキシン類の構造式、命名、TEF、物性を徹底的に覚える(重要。蒸気圧、分配係数、融点など細かくでる)
ダイオキシン特論
こちらは25問の出題で、過去問周回で十分対応可能に思いました(ただ解くだけでなく、独自に整理する必要はありますが)。
- 燃焼・集塵・吸着処理の知識
- 凝集沈殿・活性汚泥処理の知識
- 特定装置・発生装置での発生機構や防止策
- 分析方法
受験結果
問題用紙のメモと照らし合わせたところ、合格です(正式な発表は2023/11/15)。
公害総論 免除
ダイオキシン概論 14/15
ダイオキシン特論 20/25
当日の解答内容などは下記の記事に記載しました。
所感
本区分は、水質・大気区分両者と共通する知識が多少あったため、両者を受験してきた私としては比較的楽に感じました。
受験者数が少ないので情報や参考書があまりないのですが、過去問+公式書籍が充実しており、科目当たりの問題数が多いので、水質や大気よりも対策しやすい区分であると感じました。
全区分取得予定の方は(あまり居ないかもしれませんが…)、公害総論免除を兼ねてこちらの区分合格を最初に狙ってもよいかもしれません。
全ての区分を取得した今、各区分を振り返ると、難易度(=全科目で合格点を取りやすいかどうか)は下記のような感覚でした(個人の主観です)。
ダイオキシン<騒音・振動≒水質1種<大気1種